靴下に空いたアナは放置しておくとどんどん大きくなる。そう、気づかないうちにアナはアナとしての自我を問い、成長を続け、そしていつしかブラックホールとして全宇宙をも飲み込む恐怖の存在になる!
という絵本を小さい頃に読んだ記憶があります。チェコ作家のミラン・マラリーク氏の絵本『あなのはなし』という絵本です。
はじめは靴下にあいただけの小さな「あな」。誰もつくろってくれないので、とうとう彼は旅に出ることに。「あな」が主人公の穴あき絵本です。
アラサーの今、この絵本を思い返してみるも穴が恐怖の存在になったのか?はたまたどんなオチだったかのかさえも思い出せない絵本なのですが、この絵本のおかげでアナの空いた靴下を速攻で捨てるようになりました。とはいえ靴下の片一方を捨てると、片一方が寂しい思いをしてしまうので、マッチングに困らないように同じ種類の黒い靴下しか買わなくなりました。というのが、私がこの絵本から学んだライフハックであります。
ということで、今回はそんなアナのゲームです。北欧のゲームスタジオではなく、アメリカのLA在住のゲーム開発者なのですが良きゲームだったのでご紹介。ゲームは日本語にも対応しています。
このゲーム『Donut County(ドーナッツカウンティ)』は、まさにアナを操作して、いろんな形や大きさのものを落としていくゲームです。なぜものをアナに落とさなくちゃならなくなったかは、ゲーム初期にこのアライグマとチャットをすることで理解できます。意外と深いストーリーがそこに・・・
『Donut County(ドーナッツカウンティ)』の中では本当にいろんなものを落とせるんですよね。「もう私に落とせないものなんてこの世に存在しない!」って無理やり誘われた合コンで発言して、その場を完全にフリーズさせてしまいたいほどの勢いでなんでも落とせるんです!!!
最初は普通に生活してる動物たちを「アナに落とすの悪いなー・・・」と罪悪感を感じていても、だんだんアナが大きくなっていくその様にときめきを隠せなくて、最後にはなんとも形容し難いミニマリズムな風景がそこに!まさかこんなところまで『こんまり(整理整頓で有名な人)メソッド』が役に立つなんて!!!
とは言え、別にアナに落ちたからと言って動物さんたちは地獄に行くわけじゃないんです。
またかわいい見た目の動物たちの、結構えげつない人間臭い発言や今時間にもご注目!クスッと笑えます。
それに、アナに落としたゴミは後で見ることもできます。私のお気に入りの落し物は、なかなかアナに落ちてくれないヘビ。説明が「生きてるスパゲティ」
そして「ヘビのケージ」説明が「ヘビ達はここに行って死ぬ。」
「ラップトップ(PC)」の説明が「コップの水をこの上にこぼして叫ぶもの」。ですよね、かなり正しいラップトップの説明。こういうのって読んでて面白いんですけど、意外と英語の文脈残して訳すの大変だったりするんですよね。
ということで、私のゲームのプレイ所要時間は約1時間でしたが、じっくりやってれば2時間はかかるかもです。トイレとか寝る前とかの隙間時間にやっても結構癒されるし、食後ののんびりタイムにやってストーリーをしっかり楽しむのもいいですね。
モバイルはiOSのみの対応です。SteamやPSでも楽しめます。リンクは下記のオフィシャルサイトからどうぞ。日本語へはゲーム内のオプションから言語変更ができます。
そうだ!今日もゲーム日和だ!