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北欧でゲームのお仕事

欧米のF2Pモバイルゲームでありがちなシーズンイベントを書いてみた!

パズル&ドラゴンの欧州版のサーバ閉鎖が先日アナウンスされました。

 

 

パズル&ドラゴンのヨーロッパサービス運営Facebookページでは、スペシャルイベントのお知らせとかまぁまぁ頑張ってやってた方だと思うんですよ。とはいえ日本のように海外の有名なIPとコラボするのとかは、あまりプッシュしてる訳ではなかったと記憶していますが。

 

www.facebook.com

 このパズル&ドラゴンズヨーロッパのFacebookページのサーバ閉鎖の投稿には”2000€も使ったのに!” とか”他のサーバに移行させてよ!”などのサービスの継続を望む言葉が書かれていると共に”今更何言ってんの?昨年からサービス終了するって言ってたでしょ?””別に今更驚くことでも無いでしょ”的な投稿もいろいろありドラマが溢れてます。

 

 

日本のネット上では、”欧州でのガチャ規制の打撃なんじゃいか?”とか”日本ではキャラ増やせばそれだけで儲かる”(欧州はそうじゃなかった?)みたいな意見がちらほら見えるんですが、基本的に欧州サーバを継続して維持する意義そして財源確保ができなかったんでしょうね。新しいゲーム開発にもうちょっと資金突っ込みたいとか色々あるでしょうし。

【悲報】パズドラ(欧州版)サービス終了のお知らせ・・・・【公式】 : パズドラ速報 -パズル&ドラゴンズまとめ-

 

 

当たり前なんですが、日本のゲームは日本のイベントに合わせてアップデートされる傾向があります。なので欧米の人にとってはちょっと意味不明なイベントアップデートなことがたまにあります。(意味不明と捉えるか、エキゾチックと捉えるかには個人差があります)とはいえ最近のゲームで行くと「どうぶつの森 ポケットキャンプ」なんかは季節的なイベントアップデートで、全世界的に当たり障りの無いようなイベントがゲーム内で発生します。クリスマス、正月、春、夏、秋、冬、ニンテンドーコラボイベントなんかの分かりやすいイベントが多いですね。

 

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シンプルなのがやっぱりいいよ

 

そこで、今後欧米向けにF2Pモバイルゲームを出してシーズンイベントを入れたい人に、少し私が働いているモバイルゲームパブリッシャー内で扱っているシーズンイベントをご紹介!

 

 

3月:セント・パトリック・ディ

4月:イースター

5月:スポーツフェスティバル

6月:オーシャンビーチ

7月:7月4日(アメリカ独立記念日

8月:アウトドアキャンプ

9月:オータムフェスティバル(オクトーバーフェスト

10月:ハロウィン

11月:サンクスギビング

12月:ホリデータイム(クリスマス・正月)

1月:ウィンターブレイク(冬イベント)

2月:バレンタイン・ディ

 

 

6月に海のイベントが出てくるのは日本人の私にとっては謎です。加えアメリカ独立記念日とかはユーザーのほとんどがアメリカユーザーなので入れられるイベントだったりします。ハロウィンは日本でも知られるようになってきましたが、イースターサンクスギビングなんて、私にとっては祝ったことも無いけど欧米の多くの人にとってはお馴染みのイベントだったりします。F2Pモバイルゲームの『アングリーバード』や『ガーデンスケープ』なんかはイベントをうまくゲームに取り入れている類のゲームですよね。

 

 

Google Playストア内でもイベントフィーチャーがあるので、アイコンをイベント仕様(もちろんゲーム内もイベント色出してね)にすると、フィーチャーしてくれたりするので、一気に流入が上がるきっかけにもなります。

 

 

ちなみに、既存のプレイヤーにFacebookTwitterでイベントを告知するために、簡単なイベントポストも作ります。これはゲーム内でアイテムをGETした時のBGとアイテムのアセットをそのまま使って作ってるので、すっごい頑張ってバナーをデザイナーに頼んで作ってる訳ではありません。デザイナーが常にいない、デザイナーの時間が避けないインディースタジオにとっては、こういうのでも結構十分だったりします。(できればまとめてデザイナーが一年分作成してくれることが理想なのですが)

 


例えばこんな感じ。

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私の経験上、F2Pのマッチ3ゲームやカジュアルゲームになればなるほど、ユーザーの国籍や言語が多種多様になってくるので、はっきりとしたイメージでシンプルに伝えるイメージポストの方が「いいね!」がつきやすい傾向にあります。(ゲームによりユーザーが求めるオフィシャルなイメージ像が違うのでご注意ください。)

 

 

ということで、欧米のF2Pモバイルゲームでありがちなシーズンイベント書いてみました!毎月新しいイベントやステージが始まることで、ユーザーのリテンションも上がりますし、カジュアルF2Pを欧米向けに作成している人は試して見ると良い施策かもしれません。

 

 

世界って広いなー!

 

 

現場からは以上です。