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北欧でゲームのお仕事

<前編>勤務先のゲームスタジオに恋愛シミュレーションゲームを作りたいと懇願した結果

※この投稿は気分を害する内容が含まれる可能性がありますので、自己責任で読んで下さい。よろしくお願いします。

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カミングアウトをしよう。日本にいた頃、私は腐っていた。なにも肉体的に腐敗が進んでいたわけではない(酸化は進んでいたが)。脳内が腐っていた。思い起こせば、「幽☆遊☆白書」がリアルタイムでジャンプに掲載されていた時から腐っていた。

 

 

それから実家を離れ、社会人になり忙しい社畜の日々で漫画やアニメからどんどん遠ざかっていった8年間。リア充を装い、ヒールを履いて化粧をして東京の街を闊歩していた。

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それからインドに移住し、ガンジス川に清められた私の魂は毎朝6時のヨガで始まり、腐った妄想はどこかに消え去っていた。

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北欧に移住した後も、清らかな空気の森の妖精と戯れていたおかげで腐った考えなど全く湧いて来なかったし、腐った人やコンテンツに出会うことも日常としてなかった。

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そう、今のゲームスタジオに勤務するまでは・・・

 

 

 

なぜだかわからないのだけれど、世界中のゲーマー(日常の起きている多くの時間をゲームに費やしている生活をしている人は特に)はどこかしら何か似た雰囲気がある。そして今、勤務しているスタジオも、そんなゲームオタク男子(←自称している)の5人が開発のコアになっている。そんな環境が私の「腐」を呼び起こしてしまったのかもしれない。

 

 

 

このゲームスタジオのキーワード的に並べるとこうだ。

 

  • スウェーデン
  • ゲーム開発
  • オタク
  • 男子のみ
  • 全員20台半ば(10歳以上年下)
  • 5人
  • 全員大学の同級生(学部は違う)
  • CEOとCTOが双子
  • アニメーターは北極圏生まれ
  • アートディレクターが長髪
  • サウンドクリエイターの名前がビクター

 

 

一体、こいつは何を言っているんだ?変態なのか?

 

 

と思われるかもしれない。

 

 

ただ、言わせてほしい、この環境はネタだ。もし私が漫画家だったら真っ先にネタにするであろうネタである。

 

 

 

でも、その時私は気づいた、

 

 

 

私は2次元専門だった・・・。3次元には萌えないんだったと。

 

 

 

ということで、一瞬腐ったカケラが見えたように思えた瞬間は、やがて消え去り2年半が過ぎた。

 

 

 

 

 

そして2年半後、腐ったエイプリル・フール企画を出してしまった。


 

彼らの「恋愛シミュレーションゲームを作ろう」というもの。

 

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  • 単純に彼らへのセクハラやモラハラじゃないのか?
  • ゲーム業界で渦巻くセクハラやモラハラを助長しないか?
  • 実際の人物の肖像権はどうなるのか?
  • 変態だと思われて会社をクビになるのではないのか?
  • どこまでストーリーを過激にしていいのか?
  • 彼らの彼女たちはどう思うのか?
  • そもそも会社のカルチャーを壊さないか?
  • 会社のブランディングを傷つけないか?
  • 炎上したらどうするのか?

 

 

 

などなど、普通に懸念点は盛り沢山だった。

 

 

 

 

そして予想通り、その懸念点は、そのまま問題になった。

 

 

 

 

 

▷中編に続く・・・

 

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注:このブログは職場に許可を得て書いています。