北欧の冬は長い。長い上に暗い。そんな時に参加したいのがゲーム開発者ミートアップ!
私のいる南スウェーデンの街、マルメを包括する州スコーネだけでも50社のゲームスタジオが存在し、1500人のゲーム開発者がいると言われているのでミートアップもかなり盛り上がります。
スウェーデンや北欧の人達は日本と似ていてスケジュールをかなり前もって立てる習慣があるので、このゲーム開発者ミートアップもだいたい1ヶ月半前くらいから告知が始まります。
だいたい冬はバーでミートアップの開催率が多く、夏は公園なんかが多いです。これは人がもし集まらなかっととしても開催場所のキャンセル代がかからないから!なんとも効率的!
ちなみに今回のバーだと、このミートアップに来てくれた先着100名にビール無料券(1枚のみ)がもらえるので、みんなこぞって早く行きます。*このバーはラガービールが1杯700円くらいなので、無料券はありがたい。
6時開始で私は7時に行ったのですが、もう完全に芋洗い状態で、まぁ軽く200人は超えていましたね。
それでそれで、ゲーム開発の通常の会話ってこんな感じです。
・もうすぐゲームリリースなんだよね!
・ゲーム翻訳者知らない?>え、手伝ってあげるよ。
・ゲーム以外のライフはどう?
・最近したゲームの中で良かったの何?
・ゲーム開発どうよ?進んでる?
そして、それに加えて「冬」のゲーム開発者の話はだいたいこんな感じ。
・冬の北欧寒いのと暗いので、鬱になりそう。
・日照時間が少ないので、ビタミンDとったほうがいい。
・え、冬休み南米(暖かい!)ところへ行ったの?まじ羨ましい。
・なんで私、北欧に住んでたんだっけ?
ということで、ゲーム開発は結構会社や家に引きこもってコード書いてる人とかが多いので、「鬱」や「落ち込んでる」という話題も結構軽く出ます。これはちょっと北欧感です。冬の「鬱」から逃れるために、冬休みにはカリフォルニアや南米に逃亡する人も多くいます。
興味深かった話は、同じ都市マルメのスタートアップがニューロサイエンス(脳波)の鬱防止デバイスを出してること。微弱の電子シグナルを脳波に与えて鬱的な状況からの回復を手助けする感じですかね?
「鬱」や「気持ちが落ち込む」会話に対して、単なる「頑張れ」みたいな根拠のない励ましじゃなくて、具体的な解決策を提案したり、シェアしたりしあうあたりが建設的な会話で、私はこのコミュニティとても好きです。
「メンタルヘルス」や「鬱」という、日本ではあまりイベントなどでは話されないちょっとしたタブートピックが簡単に出せるコミュニティの場がゲーム開発者縛りであるのは良いなぁっと今回感じましたね。
そしてみんなたくさんお酒を飲んで家路に着くのでした。