HokuoGameCat

北欧でゲームのお仕事

開発期間約9年!?『オウルボーイ(Owlboy)』懐かしさとケモノ要素溢れるストーリー設定に興奮!/D-Pad Studio

日本では長い年月を経た道具や物に神や魂が宿るという言い伝えがあります。

 それが真実か否かに関わらず、この9年の開発期間を経て、長い期間、多くの人間の労力を吸収したこのゲーム『オウルボーイ(Owlboy)』の細部には魂が宿っています。

 

f:id:HokuoGameCat:20180722175100p:plain

愛が込められたグラフィック

 


少し胸に手を当てて考えてみて頂きたい。このスタジオのチーム6名が、彼らの人生の内の9年間をかけて完成されたこのゲームを、愛が詰まりすぎたこのゲームを、涙なくしてプレイできるだろうか、いや私にはできない。私なんて9年前から続けていることといえば寝ることと食べることくらい。少しくらいコツコツと生産的な活動を続けていれば、今頃少しは社会にクリエイティブな形で何かしら貢献できる有意義なアラサーになっていたかもしれない・・・しかし今ここで「たられば」を言っても意味がない。そう、私にできることは消費という形で社会に還元すること!そして、私は彼らのゲームを全身全霊をかけてプレイすること!(自己肯定キリッ!!)


という訳で、まずはトレーラーをご覧ください。

 

 

 


今年2018年の2月に日本語版がNintendo Switchで発売された『オウルボーイ(Owlboy)』。日本語版の翻訳はKakehashi gameさん。こちらも愛のある日本語翻訳が素晴らしいです。ありがとう!

 

f:id:HokuoGameCat:20180722175059p:plain

どうなっとるのだ?

 

ということで、今回はこのゲームの見所を私個人目線で3つお伝えしたいと思います。

 

 

1、フクロウ族のキャラ設定

このゲームのタイトル『オウルボーイ(Owlboy)』にもあるように「オウル」は日本語で「フクロウ」の意味です。なのでフクロウの少年がメインのゲームなのですが、この少年の他にもたくさんフクロウ族が出て来ます。すごいことに、このフクロウ族のキャラ全てにハズレがない。衣装やしゃべり方、行動などのキャラクターの挙動一つ一つがそのキャラの性格を確実に表現し、その全てがストーリーに繋がっていること。そしてケモナーとしては、フクロウ族の飛行しているときの羽(フクロウマント?)の動き、広げた時の羽の大きさが体よりも大きくなる瞬間の羽ばたきのアニメーションに、グっと来ます!何時間でもみてられます。

f:id:HokuoGameCat:20180722181138p:plain

モナーにはたまらん羽のサイズと動き

 

2、予想できないストーリー

リンクやマリオやロックマンみたいに完璧ヒーロー物語ではないこの話。とはいえ弱い男の子が強くなって、周りに認められていくような完全シンデレラストーリーでもない。ファンタジーなようで現実味のある、何かと私たちの現実社会に似ているような、似ていないような不思議なストーリー設定です。これはD-Pad Studio出身地のノルウェーの何かの神話や御伽噺にあるのかもしれませんが、ストーリーが独特でプレイし終わった後に、なぜか胸に残るゲームであります。

f:id:HokuoGameCat:20180722175043p:plain

理不尽やろー・・・



3、パズルとボスとプレイ時間

 私の合計プレイ時間は7時間程度でした。とあるパズルとボス戦で1時間くらい引っかかって、ちょっと途中「んあ゛〜!」ってなってましたが、長距離バス旅行中に窓の外の馬のいる小麦畑の穏やかな風景に目もくれずずっとプレイしてました。パズルは程よく考えるものがメインで、ラッキーベースで解けたりするものはほとんどありません。私にとってはパズルの数とボス戦とテンポが良く繰り出されてくるので、飽きずにプレイし続けることができました。ボス戦は「ある程度考えればボスの行動が読めるはずなのになぜかなかなか勝てないw」というレベル設定が良かったです。

f:id:HokuoGameCat:20180805174304p:plain

この部屋好き

 

ドット絵、アクションアドベンチャーアクションパズルが好きな人にはかなりオススメのゲーム『オウルボーイ(Owlboy)』です。

 


下記からダウンロード可能です!

 

 


f:id:HokuoGameCat:20180806012611j:plain

いいよ、単純に良かった


日本でマンガ化されるなら、ゼルダのマンガを描かれている姫川明先生に描いてもらいたいものです。

 

 

現場からは以上です。