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北欧でゲームのお仕事

放心必須のポップスープ!新感覚ポップアルバムビデオゲーム『SAYONARA WILD HEARTS(サヨナラ・ワイルド・ハーツ)』/Simogo

愛が溢れすぎて、溢れすぎて、溢れすぎて、溢れすぎて、その溢れた愛が結晶化した。『SAYONARA WILD HEARTS(サヨナラ・ワイルド・ハーツ)』はそんなゲームです。

 

このタイトルのネオン感!たまらん!たまらん!

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タイトル

 

まずは、トレーラーをご覧いただきたい!(音量上げてみて!)

 

 

一瞬トレーラーだとランゲームに見えるのですが、これはれっきとしたポップアルバムビデオゲームですね。新しいジャンルです!

 

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ポップアルバムビデオゲーム

 

 もう、トレーラーを見ていただいた人ならわかると思いますが、50年代、80年代のポップをブレンダーにぐいーんってかけたようなゲームなのです。開発スタジオSimogoのBlogにもこう書かれています。


Sayonara Wild Hearts is a soup made of pop-culture. It’s OutRun, the teddygirls sub-culture, Carly Rae Jepsen, Rez, cafe racers, WarioWare, Blmchen, the 1950s, modern dance, Akira, F-zero, Space Harrier, Sia, Gradius, the 1980s, Charli XCX, Sailor Moon, Ouendan, Tron, Rhythm Tengoku, Punch Out and a good portion of ourselves, strangeness and mysticism stuffed into a blender


意訳:
『SAYONARA WILD HEARTS(サヨナラ・ワイルド・ハーツ)』はポップカルチャーのスープです。OutRun、テディガールズのサブカルチャーカーリー・レイ・ジェプセンRez、カフェレーサー、WarioWare(和名:メイドインワリオ)、Blümchen(ミュージシャン)、50年代、モダンダンス、AKIRAF-Zeroスペースハリアー、Sia、グラディウス、80年代、チャーリー・エックス・シー・エックス(ミュージシャン)、セイラームーン、オス!闘え応援団、トロン、リズム天国パンチアウト、それに加え適量の自分たち、奇妙さと神秘的な物をブレンダーにかけたものです。

 


ということで、もう30半ばの私にとっては、涙が出るほど思い出のものばかり!

 

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テディガールズ感!

 

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この回転変身シーンは涙もの!

 

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このキャラ!



ブログに熱い思いが綴られているので、もし英語が読める方なら読んで頂きたいのですが、

simogo.com
私たちが育って来たアーケードゲームの良さ、あんなにボタンが少ないのに操作性で十分楽しめたのに、どんどん複雑になっていくゲーム。特にアクションゲームにおいてはどんどん難しくなっていき、そして複雑になるが故に、たくさんの人がゲームから離れていくことも。そんな今のゲームの状況を思い返して、美しい今のグラフィック技術とアーケードゲームにあったような操作性で、ストーリーや3D映画的なゲームが作りたかったとか・・・。そういう愛がたくさん詰まったブログのエントリーです。

 

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愛だわ!

 

またキャラクターのデザインも、私にとってはすごくユニークでニュートラル(ジェンダー的なストーリーをあまり感じさせないという意味で)でゲームに入り込みやすさもあります。むしろこのゲームに、ドラゴンとか、超絶イケメンとか、おっぱいボインボインのキャラとか出てこないので、こうゲームを純粋に楽しめる感じが(私は)好きです。※否、おっぱいバインバインは好きなのですが、今回はストーリー的にそうである必然性はないという意味でです。

 

 

このゲームの開発スタジオは私の住むマルメにあり、2人のメインリードデザイナー&プログラマーのサイモンとゴードン。それから今回のゲームの為に音楽を作ったジョナサン、加え+2名のプログラマー、ビヨンとマグナス。2D/UIアーティストのアーサ、技術アーティストのカール、この7名で作成されています。出来上がりのクオリティだけみれば、もっと大規模のスタジオなのかな?と思うかもしれませんが、4年という歳月をかけて出来上がっているのも頷けます。

 

 

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ロゴやっぱかっこいいわぁ。

 

スウェーデンのインディーゲーム開発スタジオは結構プロトタイプにかける時間が長く、どれくらい長いかというと1年前後をプロトタイプにフルタイムに時間を費やすのもざらです。プロトタイプ開発費は前作のタイトルで稼いだ収益で賄う場合もあれば、パブリッシャーからプロトタイプ費用を調達する場合もあります。私たちのようにメインの仕事があって片手間でゲームを作っている人は本当に一握りで、みんなだいたいフルタイムで開発しています。私だって、もしフルタイムで自分のゲームが作れるなら万々歳なのですが、経済的にそうも行かないのが現状で、いつまでたってもゲームが完成しません。(もうどうすれば・・・)

 

 

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本当によき!

 

トレーラーをまだ見てない人はどうぞ(音量上げてみて!)



 

 『SAYONARA WILD HEARTS(サヨナラ・ワイルド・ハーツ)』は2019年にNintendo Switch、他プラットフォームにてリリース予定です。

 

待ちどうしすぎて、今から眠れません。サントラも絶対買うぞ!

 

 

SimogoのBlogはこちら

simogo.com

現場からは以上です。