いつも帰国するときは、日本で食べるものリストというリストを作ります。
海鮮丼、カキフライ、寿司、ラーメン、ランチパックのピーナッツバター、そして卵かけごはんに明太子とお味噌汁・・・・。リストは50食分にもなります。
こういうのを書くと、スウェーデンには食べ物がないんか?と思われがちなんですが、まあ、あるか、ないかで書くとありますが、こう自分が「食べたい!」って思った物を思い立った時にある一定のクオリティで食べられるか?どうか?でいうと、圧倒的にないです。
日本へ行くと必ず体重が3キロ以上増えます。
というわけで、今回は半分自分のマーケティング会社Neon Noroshiの仕事、半分実家へ帰省という感じでした。
東京
眠らない街、ネオンが眩し過ぎる繁華街
東京で働いていたころは鈍感力で気づかなかった(無視できていた)文字情報量の多い看板や、レストランなんかのメニューに圧倒される。
仕事の後の夜は、スウェーデンから一緒に来た『龍が如く』が好き過ぎる友人と歌舞伎町を練り歩き、ゴールデン街でコンビニの3倍は値段のするお酒を飲むのです。サラリーマンの2人のおじさんが、カウンター越しのお姉さんに色目を使っているのをばれないようにしてるけど全然ばれている中、会話を続けているのをうまく受けつつ、大人な感じでカウンターに立ちっぱなしで話を聞いてあげる壇蜜風のお姉さんを観察しながら、夜は更けていくのです。
他の帰国時にかならずすることは、神保町で古書探しや浮世絵探しをします。
昔、神保町に住んでいた時は全く購入しなかった浮世絵や、古書が今では芸術としてみれるようになったのは、たんなる年のせいかと。
あ、あとNeon Noroshiのチームにも東京で会えました!鍋を食べに行きました。
初めて物理的に会うチームが2名いて、ちょっと感慨深かったです。
京都
実家があるのでかならず行く都市、京都。
色褪せない、任天堂のビルの白さ。
大きな荷物をバスに持ち込まないように注意喚起するポスターをしみじみ眺め、観光客によって経済が成り立っている街でありながら、地元民の観光客のマナーへの許容範囲が限界にきた感じの注意勧告ポスターがそこかしこに張られ、あまり京都府民としては見ていて気持ちの良いものではないのです。
『直接的に書かないと伝わらないから書く』という京都風コミュニケーションの奥ゆかしさが崩壊している行間に、さぞ、お怒りなんだな、という察しもありつつ、外から来た人は『言ってもらわないとわからない』というコミュニケーションスタイルがうまくかみ合ってなくて、なんか苦い思いをしている人たちが多そう。。(他人事だが・・)
そして次は南下して、大阪
思い返すと大学が大阪だったんですが、思い出は自分が残念だった思い出しかないです。
高校卒業まで田舎で過ごした私は大学デビューを試みたが、里芋が蝶になれるわけもなく。バイトしてお金を貯めてバックパッカーになってアジアを周遊できたのが一番の思い出。異性との出会いも期待していたが、そんなの自然多発的に起こるわけもなく、『女子大生』という輝かしい称号に群がってくる意味の分からない大人を横目に、だんだん社会が信じられなくなるグラフと、自分のバックパッカー頻度が比例して上がっていったんですな。
ということで、唯一思い出のあった、甲賀流のたこ焼きを食べに行こうと思ったのだが、同行していた友人に「タコは人間の3歳児くらいの知能があるから食べないでほしい」と言われ、大阪で唯一食べたかったたこ焼きを食べずにあとにすることに。
さて、実家の話。
12月にしてはスウェーデンの夏かと思うくらい暖かい日が続いたので、実家付近の伊根町を散策してきた。いつのまにか舟屋で有名になっていたらしく観光客も増えていた。ちなみに、この舟屋の空き物件は数百万で購入できるらしく、ちょっと買おうかなとおもったが、かなりリノベーションコストがかかるということで、断念。
また翌日は、同じく実家から電車でちょっと行ったところにある、城崎温泉街に向かう。昔、家族みんなでよく来た温泉街。思い出がたくさんあるんですよ。
週末はゆっくりやすんで、平日は仕事をするというちょっとあまり休暇になりきれてなかったので、次回は1か月とか2か月とか長期で滞在したいです。
今はNeon Noroshiの仕事は欧米から受注するケースが多く、まだまだ日本のクライアントさんは少ないのですが、今後は増えていくことが予想されているので(自分の中で)もしかして、将来すごく多くなったらNeon Noroshiの日本支店(京都)を日本に作ってもっと頻繁に行ったりできるといいなと思う今日この毎なのです。
そういえば、食べたいものリストの消化率は10%にも満たず、かなりの消化不良で、今スウェーデンに帰ってきたものの、もう一回日本に戻りたい症候群が発動しています。
2024年、就労ビザの切り替えで1月半ばから延長の就労ビザが下りるまで(最速で4か月、最長だと1年半)はスウェーデンから出られません。
「早く永住権が取れますように。」
そんな、自分の力ではどうにもできないことにヤキモキしているストレスで、日本の美味しいもので蓄えた体重3キロはすぐに消化されいつもの元の体重にもどるのでした。
ちゃんちゃん