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北欧でゲームのお仕事

スウェーデンのゲームスタジオで働いてスウェーデンの永住権を獲得した話

『移住』それは、どこかの土地へ移り住むこと・・・

 

スウェーデンに移住して5年、永住権を獲得しました。

 

インドに3年、フィンランドに1年半、デンマークに2年、そして流れ着いたスウェーデンで5年目にして永住権を取得しました。

 

スウェーデンの永住権は、どのような条件でスウェーデンに在住許可されているかで申請内容が変わってきます。

 

 

私の場合は、スウェーデン企業の従業者として就労許可を受けている立場になります。配偶者がスウェーデンの人やEU国籍者である、学生として移住してきた、自営業者としてスウェーデンにやってきた、という人はまた違うタイプの在留許可を持っていると思うので、私の話は参考にせず、きちんと移民局のホームページを参考にしてください。

www.migrationsverket.se

私のように就業で来ている者の永住権を得る場合の条件が書かれたページは下記です。

www.migrationsverket.se

現在2024年1月21日時点での労働許可証の現在の維持要件の最低給与はこちら。
27,360SEK = 約38,7305円/月以上を支払ってくれる雇用者が必要です。

現在の給与中央値に基づくと、労働許可証の維持要件は以下の通りです。

月27,360スウェーディッシュクローネである。

スウェーデン統計局(SCB)の統計によると、これはスウェーデンの給与中央値の80%に相当する。詳しくはSCBのウェブサイト(スウェーデン語)をご覧ください。

 

www.migrationsverket.se



すごく簡単にいうと、フルタイムで7年以内に合計4年間仕事をし、その48か月分の給与明細を移民局に提出する必要があります。また自分の経済力で生きて行けるかを問われるので、銀行にローンがどれくらいあるか?家の家賃はどれくらいか?家族はいるのか?などの質問がされます。

 

上記たんたんと書いてきましたが、

 

 

4年なんてすぐじゃん、と思う人もいるかもしれませんが、

 

 

ゲーム業界で4年間も働き続けることは難しいんです。

 

 

EPICやEMBARKの大量解雇。それに影響を受ける中小のゲームスタジオ。

 

ゲーム業界で4年同じ仕事を続けているのは本当に、本当に、本当に、難しい事なのです。

 

 

それと同時に4年間もチームに毎月同じ金額だけの給与を渡せる売り上げがある中小のゲームスタジオは、かなりレアなのです。

 

 

じゃあ、IKEAで働けばいいやん、と思われる方もいるかもしれません。

 

 

大きくて安定している企業だと4年はすぐだと思いますが、事業の業績により解雇されることもあります。(とはいえ、ゲーム業界よりは全然安定しているし、給与も良いです。)

 

 

なのに、なんでゲーム業界にいるのか?

 

 

それはゲームが好きだから!!

 

 

ということで、人生がこんなハードモードになりながらも、やっと永住権を取得できました。申請してから3か月で申請が下りたのもかなりミラクルでした。

 

 

永住権を持ってると、万が一職を失ってもスウェーデンに住み続けられるし(失業手当ももらえる)、毎年2年ごとに就労ビザの更新をしなくていいし(旅行のスケジュールが立てやすい)、スウェーデンの会社で働いていても自分の会社で自分を雇って自分に給料が出せる、30日以上EU国外で仕事をしても大丈夫・・・等いろいろ出来るようになりました。

 

 

ただ、1年間のうち過半数以上スウェーデン外で過ごした場合や犯罪を犯した場合は永住権を国が取り消すことが出来る権利があるので、永住といっても完全になんでもしていいというわけではありません。

 

 

永住権の次は市民権を申請することができるのですが、日本が二重国籍を許可していないので、ちょっと悩んでいるところではあります。

 

 

というわけで、当面はスウェーデンにおります!

 

5年か10年かはわかりませんが、この永住権をきっかけにもっとゲームの仕事を爆速に盛り上げていって、アーリーリタイアするぞー!(無理か)

 

ということで、永住権をスウェーデンで取得したお話でした。