北欧家具、北欧建築、北欧デザイン・・・ミニマリズムであり且つナチュラルでサスティナブルでスタイリッシュなデザインである。広告代理店の意識高い系の人が使いそうな横文字が多い構文がぴったりだ。
今回はそんなスウェーデンのデザインをアワードするイベントにノミネートされてきたので行ってきた。(もはやルー語である)
私はマーケティング、ブランディング、ビジネス開発のすべてを担当しているので、いろんなイベントに参加したり、賞に申請したりは私が担当しているのだが、今回見つけたのは「スウェーデン・デザイン・アワード」。
Websiteには、もうデザインが爆発している広告や雑誌、本の装丁やフォントのデザインがならんでいる。フィルム(映像)以外は基本的に静止したメディアのデザインが多く、個人的にはデザインフォントのクリエイティブの高さに胸がときめく。
そんな伝統的なメディアのデザインアワードの中に、ゲーム部門が出来たと聞いて応募したら、3か月後くらいに「おめでとうございます!パスパルトゥー2がノミネートされたので、発表会のガラディナーに来てください。」というメールが来て、いそいそとスウェーデンの首都、ストックホルムまで行ってきた話を今回はしたいと思う。
今回はストックホルムの近代美術館でのガラディナーというおしゃれすぎる立地で、エントランスをくぐってみるともうまさにデザイナー!!みたいな人がたくさん。同僚と一緒にひよってしまい部屋の隅っこの方で2人でずっとスナックを食べノンアルコールのシャンパンを飲みTVを見ているかの如く、著名なデザイナーを遠くから眺めながらのスタート。
基本的に、クリエイティブエージェンシー(広告代理店のクリエイティブ部門など)の参加がメインで、その部門で優勝したデザイナーがステージにあがり、クライアントとの関係性やデザインでこだわったところなどのトークが繰り広げられる夢のような空間。
この本の装丁のデザインはもう意味がわからないくらいスタイリッシュ
このIDというロゴデザインのおしゃれさに脱帽。どこをどうしたらこんなロゴがデザインできるのか。もう意味がわからない。
ナイフの梱包と広告のデザインもかっこよすぎたし
このフォントのデザインもかっこよすぎててもはや内臓吐きそう。
そして全体の発表が70%ほど終わったところで、ゲーム部門の発表がやっと!(ちなみに、3D、VR、AR、ゲームが全部同じ部門にぶち込まれてる感が雑過ぎる)
ノミネートされたゲームは3つ!3つ!少ない!勝てる可能性見えてきた!
どぅるるるるるるる
じゃーん
金賞ゲット!イケアのポスターフレームみたいなフォントの盾(←多分こういう風に見えてしまう意識がもはやダメ)とゴールド色をしたメダルをありがたく拝受。
おー!
表彰された後はひよってた私と同僚はどこへやらで、どや顔でガラディナーに参加。
ステージに呼ばれた時は、興奮しすぎて全然覚えてないが、司会の人がスウェーデン語で私に話しかけてきたので、とっさにニコラスにマイクをパスしたらニコラスもパニくりモードに。二人でステージでわたわたしていたところ、司会の人がお決まりの「クライアントは喜んでくれた?」みたいな質問を。。(え、やばい私たちクライアントいない、自分がクライアント?プレイヤーがクライアント?)みたいになり、ニコラスが満面の笑みで「クライアントがプレイヤーだとすれば5万人くらいのクライアントが喜んでくれてました」みたいな、ちょっと違うんじゃないか的な返事を満面の笑みで答えていたので、スピーチ中は2,3回会場に爆笑の渦が起こっていた。(苦笑)
はー・・・いい思い出ができました。
クリエイティブ事務所や広告代理店は、こういう賞を取ることブランドに箔がつき、デザイン費用の交渉などで値段を上げることが可能になるというメリットが。そして大きなクライアントにもピッチする際にも賞はとても重要なもの。
ただゲームの場合、賞はプレイヤーにとってはそこまで大事なものではなく、賞を獲ったからといって売り上げが爆上がりしたりすることはまずない。ただメディアや、パブリッシャーや投資家へのピッチにゲームスタジオが外部から評価された実績があると良い評価につながりやすい。そしてなによりもアーティストや開発者のモチベーションがあがるのが一番最大の効果だろう!すごいぞ!すごいぞニコラス!
では是非他のスウェーデンのデザインもどうぞー!
次はBAFTAだなー!おー!