「China Joy」は最近になってインディーゲームにも力をいれている!と話をきいたのはここ数年。
パスパルトゥー1は中国でもパブリッシャーを通してPC版とモバイル版が販売されていて売り上げはとても良い。
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iOS版はAppStoreで販売されている。
ちなみにSteam版の中国の売り上げは7万本程。
中国のモバイル版の値段はSteam版と違い人口のボリュームも鑑みてだいぶ安くはなっている。フルプライスが12CNYなので今日の為替だと日本円で大体237円である。他の地域では5ドルで販売しているので、他の国の半分以下ではある。ただ人口が多いのとこれ以上高いと気軽に購入されない可能性もあるとのことで、この金額に収まった。今年の4月にリリースしリリース月で3万DLあり、それから8月頭の段階で8.7万DL近くになっていた。
中国でゲームをリリースするにはISBNというゲームライセンスを中国のパブリッシャー経由で取得する必要があり、それに4年もかかった。待っている4年の間に続編のパスパルトゥー2が出来上がってしまった。
パスパルトゥー2に関してはたくさんの中国系のパブリッシャーから中国リリースのオファーがあったが、まだ決まっていない状況。
そんな矢先、中国のゲームスタジオに勤務している友人からChina Joyに出てみないか?という打診があり、ゲームを出展することになった。すごい仲の良い友人かというとそうでもないけど、上海にスタジオがあり、イベントに持っていくPCや現地のスタッフも紹介してくれるということで即決で決めた。
決めたものの中国へのVISAが取れなかった。。。。
ということで、すべて現地にまかせることに、Steam Keyだけ渡したらあとは何も聞かれなかったw
とはいえ、現地の知り合いを信頼し、すべて丸投げし、賞の発表会にも参加してもらった。
そしてなんと賞を2つも受賞してしまった!
1つ目はベストカジュアルゲームアワード!
2つ目はベストシングルプレイヤーゲームアワード!
わーいわーい!
ということで、ChinaJoyに出たおかげでいろんな案件が浮上してきています。フォローアップが大変だ。
ここまでいろいろ中国の市場に出てきて勉強したことは
- 中国に信頼できる人を作ってパブリッシャーやライセンスについて、セカンドオピニオン、サードオピニオンをひたすら聞く。
- 「ライセンスがすぐとれる」というパブリッシャーは怪しい
- 収益シェアからマーケティング費用をさらに引いてくるパブリッシャーには要注意
- 収益シェア50:50のところがほとんど、交渉可
- ライセンスがとれるまでの忍耐強さが必要
- もし続編をだすならゲームのタイトルで商標を中国でとると良い
- Steamのグローバル版は中国のライセンスがなくても中国語版は売れる
- Steam中国版はライセンスがないと売れない
- ISBNもモバイル版とPC版がある。どちらのライセンスを申請しているのか確認するとよい。
- 中国本土、台湾、香港、マカオも同時に契約対象になる可能性があるが、基本本土だけにしておいた方が良い。台湾や香港やマカオはAndroidもIOSもライセンスなくても自分たちでリリースできるので。
- ISBNライセンスがなくてもゲームに中国語があれば、中国のゲームメディアやインフルエンサーにプレスリリースやお知らせは送れる。そのユーザーの反応をみて進出を決めるのもよい。
- Steam版の中国語がおかしいとネガティブなレビューが多くついてしまってとりかえしのつかないことになることもある。Steamのアルゴリズムが原因
- bilibiliは中国の電話番号がなくても登録できるのでトレイラーなんかをリリースと同時にとりあえず投下しておく。
- 中国語のタイトルがあったほうがいい。
- 英語でコミュニケーションできた方がいい。もしくは先方が日本語を話すか。
ちょっと殴り書きですが、これが私がこの4年間で学んだことだ。
パスパルトゥー2のモバイル版はちょっと先のリリースになると思うので、それにむけていまから仕込んでいこうとおもっている。
さてーがんばるぞー!いっぱいゲームを買ってくれー!