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北欧でゲームのお仕事

フィンランドのゲームアワード2020/The Finnish Game Awards 2020

フィンランド発のゲームといえば『アングリーバード』『クラッシュ・オブ・クラン』?いやいや、モバイルゲーム以外にも結構出してるんですよ。

 

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フィンランドのゲーム業界は1995年にスタジオHousemarqueとRemedyが設立されたのが先駆けと言われています。Remedyは今年のノルディックゲームアワードを受賞したタイトル『コントロール』のゲームスタジオであります。

housemarque.com

www.remedygames.com

1995年というともう25年前にもなるんですね。


フィンランドのゲーム業界のレポートを発表するNeogamesの2019年のレポートでは、フィンランドのゲーム業界は売り上げ高20億ユーロを超えるビジネスに成長していると、とはいえまだまだ安定しているとは言いがたくかなりダイナミックな動きをする可能性がある(←つまるところ、安定的なスタジオは少ないということ)。あとこの業界で雇用されている人数は3000人を超えていて、その27%がフィンランド国外からの人だということで、国外からのマンパワーも呼び込めていることから、今後フィンランドは魅力的なゲームスタジオとゲームの専門者、経験者が多く存在するように努めなければいけない。といったような内容でした。



面白い箇所としては2018年に発表された新しいゲームの数は100タイトル。2017年の150−200に対してかなり少なくなっているのは、新しいゲームをリリースするのではなく、既存のゲームを開発することに集中している傾向があると。まぁSuperCellのように一つのゲームをきちっと長く運営して楽しんでもらえるようなスタジオのあり方も影響しているんだと思います。あとはモバイルゲームにしても開発期間が長くなってきているので、毎年新しいタイトルを出すのは、ちょっと難しいのでこの数字は当然かな。と。

 

さてさて。昨日のPocket Gamer Connect(ポケットゲーマーコネクト)2020@ヘルシンキ・デジタル内で放映されたThe Finnish Game Awards2020の動画は下記!

ちなみにアワードの発表は下記の動画の1:30:47からです。

 

 

はしょって結果を発表すると、今年のThe Finnish Game Awards2020は

 

ドゥルドゥルドゥルルウルルルル!ジャーン!



Remedyの『Control』でした!

 

www.remedygames.com


今年は『Control』の受賞が北欧では目立ちますね!

 

ということで、今年のフィンランドのゲームアワードでした!

 

 

完全に余談なんですが、「フィンランドの」という「Finnish」は日本語で書くと「フィニッシュ」となり「終わり」という意味と同じ発音になってしまい、あんまり縁起が良くない感じなんですが、「ポーランドの」という「Polish」は「ポリッシュ」つまり「磨く」という発音と同じにになるんですよ。んで前の職場で、フィンランド人のプログラマーが、ポーランド人の同僚に「僕がこれとりあえずフィニッシュ(完成)させるから、後のポリッシュ(磨き)は頼んだよ!」って親父ギャグを披露して毎回周りが白けてたのをフラッシュバックで今思い出しましたねwwどうでもいいわww

 

 

それでは!モイモイ!(フィンランド語でさようなら)