新型コロナウィルスの影響でリモートワーク(在宅勤務体制)に移行する企業が増えてきているらしいですね。そこでリモートワークをしてもうすぐ5年になるので、ちょっとリモートワークのメリットとデメリットを考えてみたいと思いました!
現在はフルタイム正社員でスウェーデン中部のゲーム会社にスウェーデン南部からリモートワークしています。メリットとデメリットを考えていきたいと思います。前職ではスウェーデンからオランダへのリモートワークを2年半ほどしていました。
まずはメリットから!
1、家から一歩も外に出ないから楽
東京時代は最長で30分かけて会社に通っていましたが、田園都市線の通勤ラッシュに耐えられず会社から歩いて3分の所にアパートを借りたくらい、通勤が嫌いな私にとっては、リモートワークは最高です。
2、お昼に好きな物が食べられる
お弁当や外食ランチだと高くつくランチも、家にあるものでチャチャっと済ませられるので、めちゃ楽です。好きな時に好きな物を、しかも昼休みに誰にも邪魔されずにアニメを見ながらランチ食べられるとかって最高じゃないですか?
3、ややこしい人間関係に巻き込まれなくて済む
リモートだと会社のお局さんとか、係長が新入生と不倫してるとか、ネガティブな人間交差点に入り込むことが少ないので、なんだか健全な気持ちになります。無理して愛想を振りまいたり、お茶くんだりしなくてもいいのが最高ですね。
4、タスクの明確化と結果主義になる
リモートワークは、お互いの状況が見えないので、会社に行っている時よりももっと報連相が必要になってきます。期日までに何をすべきか?のタスク管理と、達成したか?の結果報告が大事で、過程は二の次なので、結果が全ての私にとってはありがたいです。タスクはTrelloを使って管理してます。
5、家が綺麗になるし、好きになる
タスクが行き詰まると掃除し始めてしまう私としてはリモートワークだと家が綺麗になっていきます。うちには猫が2匹いるのですが、猫も私が家にいると遊ぶ相手がいるのでなんか楽しそうに見えます(見えてるだけかも)
上記の結果!
自分の時間が自由に使え、心にゆとりが生まれて、仕事に集中できる!
というのが結果です。
それではデメリットを見て行きましょう!
1、さみしくなる
最初は楽でいいなーと思ってたリモートワークもある程度時間が経つと、人恋しくなってきます。休憩時間のたわいのない話、例えば駅前に新しいヨガスタジオができて、ここの先生が超いい、とか。高架下の老舗の焼き鳥屋初めて行ったんだけど、ここのアスパラが超美味しい!とか、すっごくどうでもいいけど、そういう雑談的な情報って時々人生を豊かにしてくれたりすることってあるんですよね。
2、出不精になる
なんだか家にずっといると、外に出るのも面倒になって、プライベートでも外出したくなくなる感じに一度陥りました。リモートだと必要以上話すことがないので(Slackでチャットがメイン)なので久しぶりに声を出そうとするとうまく語彙が出てこなかったり、社交的なイベントにも顔を出すのが億劫になったり、最終的には「猫さえいれば私の人生は完結する」という感じになってました。社交がなくなると情報のインプットが少なくなるので、考え方が閉塞的になり仕事のパフォーマンスにも結構支障が出ると感じましたね。特に私はマーケティングとか事業開発がメインの仕事なので。
3、カフェで仕事し始めて高つく
家でずっと仕事をしていると、メリハリがつかないので、おしゃれなカフェで仕事をしてみよう、とか思い始めます。なんかノマド感で最初は楽しいのですが、コーヒー代がバカにならないので、ある程度すると市民図書館とかに行き着きます。でも結局、カフェのおしゃれさには勝てないので(カフェで仕事してる自分なんか好き)カフェに戻ってきますが、最終的には金銭的な理由で自宅に戻ってくることになります。
4、コミュニティを求め始める
会社に所属しているとはいえ、実際に会社に行かない、となると自分が社会的に何に所属しているか不安になってきます。なので私の場合はリモートワーカーやフリーランサーが多く集まるコワーキングプレイスに入所しました!これはマズローの「社会的欲求」というやつですね。あと同じ境遇の人が多いという環境では「承認欲求」も満たされやすいのと、情報交換も頻繁に行われるのでいいことずくめです。とはいえ、コワーキングプレイスに机を置くには好きに数万円はかかるので、一応デメリットの部分に含めておきます。
5、伝える力がないとコミュニケーションに支障が出る
私の会社は誰もネイティブな英語話者がいないのですが、私とのミーティングは全て英語で行われます。チャットは全く問題ないのですが、コールだけだと結構聞こえなかったり、うまく表現が聞き取れなかったりすることが多々あります。あとビデオコールではないので、相手の表情が読めないのも結構大変です。私はコールをする前にアジェンダを箇条書きでチームに送って、コール(Discord)で話す内容を先に共有しておく。もしくは英語だけでは話すのが難しい売り上げの細かいトレンドなんかは、自分のPCのスクリーンをシェアしてグラフを実際に見せながら話すことで対応しています。日本人同士だと日本語だから大丈夫だと思っている人もいるかもしれませんが、日本の人は主語を抜いて話す傾向があるので、毎回「今、何のことに関して話ているのか?」の認識を確認しながら話さないと話がずれてくることが多々あります。日本語ネイティブだからと言って侮れません(もしくは私の日本語能力が下がったか)
上記のデメリットポイントから言えることは
私、ぼっちワーク大丈夫だと思ってたけど、実は社会的欲求めちゃくちゃあった!し、意外とカフェ代高つく!
ということを再認識した感じです。
私の場合、上記のメリットとデメリットを反復しながら徐々にクオリティが上昇していっている私のリモートワークライフなんですが、だいたいこんな感じです。
きっと誰もが「リモートワークしたい時」と「人と一緒に働きたい時」があると思うんですよね。それは時計の振り子のように揺れて、揺れ戻しがあって。だから絶対リモートワークが良い!とかじゃなくて、「リモートワークしたい時」にその選択肢があること、その選択肢を簡単に選べる環境が会社や社会にある、という状況が大事なんだと思います。
あとはすごく地方からリモートワークする際なんかはその地方のコミュニティが良いことも結構大事かもですね。所属欲求や承認欲求をライブで感じるためにも。
あとリゾートワーカーとかリゾート地でリモートを推奨してる人もいますが、リゾート地は休暇で来る人が多くて、そういう人を眺めながら仕事するの結構辛いので、自分には向いてないと感じました。
私の夢は、超仲良い友達8ー10人くらいで田舎に大きな屋敷を買って、そこからリモートワークしながら、自給自足(ソーラー発電と家庭菜園)でサスティナブルな生活を送ることですかね。なんかカルト感満載ですねw
ということで、私のリモートワーク5年目の感想でした!
皆さんのリモートワーク経験も聞かせてくださいー!