社名の通り、モバイルカジュアルゲームの中では王様に近い存在のKing Digital Entertainment
名前だけではなくKingのロゴも王様の冠に見立ててデザインされています。このロゴデザインは秀逸です。
KingはスウェーデンのストックホルムをHQとするカジュアルモバイルゲーム会社ですが、2015年にアメリカのゲーム会社Activision Blizzard, Inc.に買収されています。
今日はそんなKingのスウェーデン、マルメオフィスにお邪魔してきました。
今回の訪問は個人的な訪問ではなく、マルメ市を包括するスコーネ州のイノベーションウィークという州をあげてのイベントの中の一つで、多くのイノベーションを目指す企業がオープンオフィスをしているというので、Kingに行ってきました。
オープンオフィスで開示された話は、一部機密情報を含みブログでは書けないので、先週のNordicGame18でのKingのセッションの話をここでざーーっくりと紹介したいと思います。
Kingでは社内で新しいゲームの開発を日夜行なっているのですが「チームが増えた今、どうやったらいいゲームを作れる社内体制が構築できるか?」という課題にぶち当たっていたと。そこで、米国クリエイティブスタジオpixerのクリエイティブチームメソッドを採用してみたら、全然ワークしなかったのでもう独自のエコシステムを作るしかない!ということで色々試してみたら、人手がもっと必要だってことになったので、ぜひうちで働いてください!という採用ネタ的なオチでした。
新しいゲームを作る際のレビューを組織的に行うと、こういう風な導線ができてしまうと。もちろんゲームデザインを進めていく上でレビューは必要だけど・・・
開発チームは本当に誰のフィードバックを聞けばいいのか?誰のレビューが重要なのか?混乱状態になってしまい、開発が進まない事態に陥ってしまったので、これ以降は開発チームがランダムな意見ではなくて、本当に欲しいレビューを的確な人材から受けられるシステムを社内に設けたという話でした。
こういう組織改革も自由なクリエイティビティを生み出す上ではとても大事ですよね。自分個人のたった4人の組織でも、ゲームのキャラのジャンプの高さと着地点の話で2時間くらい喧嘩してるのか?と思うくらい大声でフィードバックしあうくらいので、これが大組織になると本当に大変なんだろうなぁってしみじみ思います。
ちなみに、この手の話を聞くと初期のプロダクトから最終形態が全く変わってしまう様子を猫に例えたこのMemeを思い出します。
現在Kingのマルモオフィスでは結構な人員の採用を行っているので、しかもダイバーシティな人員を求めているとのことなので、ぜひ開発者の方はトライしてみると良い時期かもしれません。日本からでも要件が合えば可能性はなくはないと思います。
求人情報はこちら!
Kingのゲームは下記です。ちなみに私は『キャンディクラッシュ』よりも『バブルウィッチ』の方が好きです!(海外のApp Storeのリンクを貼ってるので日本から同じページが開くかぶっちゃけわからないのですが、一応貼っておきます。)
何十万タイトルもあるモバイルカジュアルゲームの中で勝ち組であり続けることに対してはめちゃくちゃ書きたいことがあるのですが、また次回時間があれば書きたいと思います。
余談、ちなみにスウェーデンが生んだカジュアルゲームスタジオがKingならデンマークにはTactile Gamesというビジュアルきゅるきゅる系のカジュアルゲームスタジオがあります。微妙に可愛かったり、微妙に可愛くない虫のキャラクターがメインキャラだったりするのですが、カジュアルゲームとしては結構大きくなっていっているゲームスタジオです!
現場からは以上です。